英語多読9:Where he was: Memories of my Father

まだまだ短い多読遍歴だが、誰かが書いた英文を読んで、最初に感動したのは、レイモンド・カーヴァーのエッセイだった。父親との思い出を回想したもので、今もたまに読み返す。呑んだくれで浮気性で、誰かに誇れるような親ではないのだが、「それでもこれが私の父親だった。そして、愛していた」ということが、ありありと書いてあると思った。日本語でこういう文を読むことがあっても、英語では読んだことがなかった(教材のようなものしか読んでこなかったので、当然ではある)。だから、初めてこれを読んだとき、こんな風に英語でも書くことができるのか、と驚いたのを覚えている。

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