エンタテインメント

セイジ・オザワ 松本フェスティバル2023

セイジ・オザワ松本フェスティバル2023に行ってきた。プログラムは、レナード・バーンスタインのウェスト・サイド・ストーリーから「シンフォニック・ダンス」、ジョン・ウィリアムズの「チューバ協奏曲」、プーランクの「スターバト・マーテル」(合唱曲)…

夜がどれほど暗くても

中山七里原作のドラマ「夜がどれほど暗くても」をNetflixで一気見した。原作は読んでいないが、主演の上川隆也が、殺人の容疑がかかっている息子の父親を熱演していて、演技もストーリー展開もよくて、見応えがあるドラマだった。4話完結のコンパクトさもよ…

進撃の巨人

進撃の巨人、ついにファイナルシーズンを見始めた。ここまでは一気見だった。ファイナルにきて驚いたのは、シーズン3までとファイナルで、絵が変わったこと。なんだ?と思ったら、製作会社が変わったらしい。原作が同じでも、制作会社が違うだけで、こんな…

すべて真夜中の恋人たち

川上未映子の「すべて真夜中の恋人たち」を読んだ。読んでいる間、冬子のぼんやりと生きる様子に飽き飽きしていたが、これって自分の人生かもしれない、と途中で気づく。交通事故を目撃しても自ら警察に電話したり、積極的に関わろうとはしない冬子。好きな…

ドライブ・マイ・カー

先月、オミクロンが盛り上がりを見せる中、映画館でドライブ・マイ・カーを見てきた。妻を失った男の喪失と再生の物語で、村上春樹の「女のいない男たち 」の中の同名の短編が元になっている。本がもとになった映画って、「原作を越えられていない!」と厳し…

マリッジ・ストーリーを見て

ミモレで、さかいもゆるさんの記事を見てから気になっていた映画「マリッジ・ストーリー」をやっと見た。離婚を描いた映画なので、後味悪いかと思いきや、むしろめちゃ”feel-good movie”。アダム・ドライバーとスカーレット・ヨハンソンの演技がとにかく良い…

未来を花束にして(原題: Suffragette)をみて

1910年代のイギリスで女性参政権を求めて闘った女たちを描いた歴史映画をみた。何に驚いたかって、選挙権、あるいは親権を得るために、女たちが、文字通り"闘った"こと。放火、爆破、ハンガーストライキ…もうテロリストかよって感じ。 「言葉よりも行動を」…

裏切りのサーカス。誰が邦題つけたの?

映画「裏切りのサーカス」をみた。冷戦の最中の諜報活動、その中でも二重スパイの存在を暴くことに焦点を当てている。犯人探しを楽しむというよりは、歴史上、英国人でありながら、ロシアに協力をし続けた人たちが実在したという事実を伝えたかったのかなと…

令和版東京ラブストーリー!

伝説の月9ドラマ「東京ラブストーリー」が現代版にリメイクされて、ネットで配信されている。正直、自分としては好きすぎるドラマだったので、リメイクが気になっていた。TVの時間枠に生活を合わせてまで見ようとは思ってなかったので、ネット配信で気軽に見…

村上春樹の「蛍」を読んで

先日、村上春樹の「蛍」を読んだ。読んでいる途中、ノルウェイの森のもとになった話だと気がついた。ノルウェイの森は20年近く前に読んだけれど、この短編のほうがずっと好きだったな。ノルウェイの森を読んだ後、深い闇、あるいは喪失感のようなものが心の…

歓喜の演Vol.18

21世紀ADACHI芸術文化共同制作プロジェクトとして行われているクラシックコンサートに行ってきた。今回、プロの声楽家と管弦楽団とともに、能動的に音楽に関わっている合唱団(区民公募)の方々を見て、私はとても刺激をもらったように思う。プロの演奏を聴…

セイジ・オザワ 松本フェスティバル2019

セイジ・オザワ 松本フェスティバル2019に行ってきた。 サイトウ・キネン・オーケストラの存在を知ったのは、村上春樹の(おそらく何か音楽関係の)エッセイだったと思う。読後、しばらくその存在を忘れてしまっていたが、数年前の冬、松本への旅をきっかけ…

A Good Year

プロヴァンスの贈り物(原題: A Good Year)をみた。原題は、ワイン作りでの「当たり年」の意味であるらしい。ラブストーリーだけど、女性向けのラブコメではなく、男性も楽しめる内容なのではないかと思った。ラッセル・クロウ扮する主人公の男が、都会での…

IMDbに初投稿

ついに、IMDbに映画のレビューを投稿した。週末にちょこちょこ書いたものをBizmatesのAssist lessonで推敲し、3週間ほどで完成。いつか投稿できたらいいな、くらいに思っていたのが、あっさりできてしまった。むしろ、こんな簡単なことに何そんなに気負って…

クリストファー・ノーランに惚れる

インセプションをみて、クリストファー・ノーラン監督に惚れてしまいそうになる。 夢に入り込み、夢の中からまた夢に入り込む…そして、深い夢の中で、ひとから考えを盗んだり、新たな考えを植え付けたりする泥棒たちが暗躍する。こういう世界観を思いつき、…

デニス・ルヘイン原作の映画を再び

「シャッターアイランド」をみた。悲しくて暗いけど、示唆に富む内容だった。ひとは、肉体的もしくは精神的に大きな衝撃をうけた場合、想像以上に、心に大きな傷を負うのかもしれない。大地震がおきて、津波に飲み込まれる故郷を見てしまったら?非人道的な…

簡単な単語を使いこなす

引き続き「そんな彼なら捨てちゃえば?」について。原題 'He's Just Not That Into You' は、簡単な単語ばかりだけど、わりと便利な表現だということを、Bizmatesで知った。 ひとつ目が 'into'ある講師とのレッスンで、'Are you into healthy living?' と質…

セクシーとセクシー

映画「そんな彼なら捨てちゃえば?」のなかで、4つの分類 'Smart, Sexy, Funny, and Cute.'からふたつを選ぶとしたら、ひとはどれになるか、という会話をみていて思ったこと。わたしはどれ?とスカーレット・ヨハンソン演じるアンナが自分に気がある男にき…

So fluffy!の使い方

映画をみていて、オンライン英会話で知った言葉が出てくると、ちょっと嬉しい。ズートピアでは、きつねのニックがひつじのふわふわの頭をさわって、'So fluffy! '(超モフモフ!)と大喜びするところ。この言葉いつ知ったんだっけ、とBizmatesのレッスン履歴…

Mystic Riverを見て

日経夕刊の書評に、デニス・ルヘインの「あなたを愛してから」が出ていた。タイトルに惹かれて著者についてウィキペディっていたら、前から見ようと思っていた映画「Mystic River」の原作者だった。 さっそく見終わって、しばらく呆然とする。すごいものを見…

心の扉

Bizmatesの学習プログラムのひとつ、Bizmates Discoveryで「Temporary friend」という題のエッセイを選んでみた。 飛行機で偶然隣り合わせたひとに、“Are you here on business or for pleasure?”と話しかけられ、おっかなびっくり応対しているうちに、その…

'undateable'ではいたくないから

少し前のことだけど、アンドプレミアムの2018年5月号で、「フランシス・ハ」の主人公フランシスが、「ワーク・イン・プログレスな女性」として紹介されていた。つまり、自分の目指すものを手に入れようと努力しつづけている女性、ということらしい。主人公を…

理解できなくていい Again

「ノーカントリー」からのコーエン兄弟つながりで、「ファーゴ」を鑑賞。女警官が最後に漏らす一言、'I just don't understand it.'(理解できないわ) に思いが集約されている感じ。ノーカントリーと根底にある思想が近い気がする。ただ、強烈にそれが伝わ…

この世界の一部になる

2018.7.26の日本経済新聞の「こころの玉手箱」で、いすゞ自動車の細井行会長が好きな映画のひとつとして紹介していた「No country for old men」を鑑賞。アメリカとメキシコの国境地域で繰り広げられる麻薬と金を巡る殺戮劇で、普段は見ないジャンルではあっ…